こどもの熱性痙攣!起きたらどうする

医療

こんにちは!
医療系の仕事しているわたし
よく子供さんの痙攣(=熱性痙攣(一般的には))を見ることがあります❗️
みなさんも熱性痙攣という言葉はよく聞くと思いますし、よくあるけどそこまで重傷感がないイメージだと思います。
よくあることですが、油断禁物です!
一般的なものがどうゆうものなのか、どういった対応が必要か💦
子供をお持ちの方は一度考えておいた方が良いと思います

熱性痙攣の好発年齢

好発年齢は2〜3歳と言われています。
病院にいてもよく見かけるのはこのくらいの年齢です!ただ一般的には1〜5歳と言われているので、もう少し幅が広いですね。
気をつけなければいけないのが、6歳以降の痙攣です。稀に熱性痙攣を起こすことがあるそうですが、少なくなります。また10歳以降の熱性痙攣はほぼ起こらないそうです!
好発年齢を過ぎた熱性痙攣は要注意ですね

コロナが流行した時期には、熱性痙攣も多かった気がします。
熱が出る原因は関係なくて、急激に熱が上がりやすいインフルエンザやコロナウイルスで痙攣が出るのはもちろん、小さいこどもがよくかかるような普通の風邪(RSやおたふく、プール熱など)でも熱性痙攣が出ることがあります。

典型的な症状とは

  • 38度以上の発熱
  • 左右対称の痙攣
  • 持続時間が5分以内(痙攣が治っても、目が上転し続けている、筋力の緊張が続いているなどの症状は痙攣が継続していると判断します)

このような症状が一般的です。
逆に上記以外の症状が出ていたときは要注意ということですね

私が現場で見る限り、実際に痙攣が継続しているお子さんは非常に少ない気がします!
逆に言えば、病院に到着してもなお痙攣が持続するのは稀で注意が必要だということですね。
ただ実際こどもの熱性痙攣を経験したことのあるご両親に聞くと、実際の経過時間よりかなり長く感じるそうです。   

38度以上の発熱

一般的な熱性痙攣は38度以上の発熱があります。
風邪のひき始めでこれから熱が上がる際に全身が震える”シバリング”という現象もあるので、区別するのは少し難しいかもしれません。

左右対称の痙攣

左右差がない痙攣で、以下のような種類の痙攣が現れます。
強直性痙攣・・・持続的に筋肉が収縮するような痙攣
間代性痙攣・・・筋肉の収縮と弛緩を交互に反復する、震わせるような痙攣
強直間代性痙攣・強直性痙攣に引き続き間代性痙攣が現れる痙攣

一般的によく見るのは、強直性痙攣で、たまに強直間代性痙攣もしくは間代性痙攣を見かけるといった感じです。

持続時間

持続時間は通常2分以内と言われています。
5分程度で治るものだと覚えておけば良いと思います。
例えばこどもが痙攣を起こして、救急車を呼ぶとします。救急車が到着するまで全国平均10分程度、早いところだと6分、救急車が到着しても痙攣が持続していれば長すぎる!というイメージです

痙攣中は意識を失い、呼吸もままならない状況です。顔色が悪くなることもあります。
発作後は眠っているような状態になります。
ただ眠っているようで痙攣が継続していることもあるので、目が一方向を見続けていないか、筋肉が緊張し続けていないかを見る必要があります。

痙攣を見たらやるべきこと

まずはお子さんの状況をしっかり確認することです
突然、痙攣を起こすと、親の自分までパニックになってしまうと思います!
ただちょっと冷静になることを心がけて、しっかり観察をすることが大事ですね

いまは病院などでも指導されるようですが、ビデオ撮影をするといいと思います!
救急隊の方や医師に具体的に説明するのは、医療従事者でも難しいことです💦
論より証拠!映像で残っていれば、正確な診断と正確な治療により近づけることができますもんね。

咄嗟に撮影するのは非常に難しいと思います。
ただ撮影することができれば、言葉で伝えるより確実に正確に症状を伝えることができると思います。
救急車を呼ぶことも必要ですね!困ったら救急車呼びましょう

その後は、子どもの様子をしっかりと確認して、嘔吐とかで窒息することがないように注意しましょう。

まとめ

熱性痙攣は子どもによく起こります。
ただその中には、髄膜炎や脳炎などの重大な病気が隠れている可能性があります。
初発の痙攣であれば迷わずすぐに救急車を呼べば良いと思います。
普通の熱性痙攣とそうでない痙攣の区別をつけるのは難しいと思います。その判断は救急隊や病院の先生にお願いをすればよいと思います。
救急車の適正利用は必要ですが、迷ったら119番していいと思います!何かあってからでは遅いですからね。
救急隊員や病院の先生への情報提供のためにも、ビデオ撮影やお子さんの状況をしっかりと観察することができると良いと思います。

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